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わかやま環境大賞に有田川町役場の中岡さん 水力発電使った地域活性化評価

仁坂知事から表彰状を受け取る中岡さん

仁坂知事から表彰状を受け取る中岡さん

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 第20回わかやま環境賞の表彰式が10月22日、和歌山県庁で開催され、中岡浩さんが個人として初の大賞を受賞した。

二川小水力発電所の発電機と水車(奥)

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 同賞は、県が2002(平成14)年に創設。環境保全の実践活動が模範となる個人・団体を表彰するもの。

 中岡さんは2008(平成20)年、有田川町役場水道課在籍時に二川ダムの維持放流水を活用した水力発電計画を含む「有田川エコプロジェクト」を提案した。中山正隆町長が、中岡さんを新エネルギー推進の特命係長に任命。2016(平成28)年に発電所を完成させた。年間4000万円以上の売電収入を創出し、住民向けの太陽光発電設備導入補助金や防犯灯のLED化などに活用する。発電所設置や収益を町に還元する仕組みが選考委員会に評価された。

 そのほか、海底清掃や環境調査を行う「ダイビング紀南」(日高川町)、紀の川河川敷の清掃などを57年間続けている「那賀ライオンズクラブ」(紀の川市)、伝統工芸の山路紙(さんじがみ)の紙すき体験や森林環境学習に取り組む「田辺市立上山路小学校」(田辺市)など3団体がわかやま環境賞を受けた。特別賞は余剰材などを門扉やパーティションに活用するなど、廃棄物削減に取り組む「坂口製作所」(大阪府)の和歌山工場(有田川町)。

 中岡さんは「有田川町の皆さんのゴミ分別のおかげで、基金が創設され、発電所建設につながった。今回の受賞は住民の皆様を代表したものだと考えている。発電所の売上げで環境に配慮した機器の普及に取り組み、電気代や灯油代などとして町外へ出て行っていた資金を町内に環流することにもつながっている」と話す。「提案から発電所完成まで7年かかり、想定しないさまざまな問題があったが、たくさんの人に出会えたことが一番のご褒美。人脈とアイデアが集まり、完成にこぎ着けた時の喜びを思い出した」と笑顔を見せる。

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