和歌山城ホール(和歌山市七番丁、TEL 073-432-1212)が10月29日、和歌山城前に開館した。
海の青をベースに市民を意味する黄金色の大木を表現したどんちょう(大ホール)
旧市民会館の耐震性・老朽化の問題を受け、芸術文化・人に出会う喜びや感動がまちの元気につながる「にぎわいの文化交流拠点」として整備された。
同館は敷地面積6627.84平方メートル、地上5階建て。1階は「交流とにぎわいのフロア」として、吹き抜けのエントランスホール、展示室、レストランを設ける。2階「ホールロビーフロア」には、954席の大ホールと395席の小ホールを備える。3階「創造育成フロア」には練習室、多目的室、リハーサル室、4階「カンファレンスフロア」には、300人収容可能な大会議室や小~中規模の会議室、和室、工房を設ける。5階「屋上庭園フロア」は屋上広場として整備され、和歌山城を眺めることができる。
当日はオープニングセレモニーが行われ、尾花正啓和歌山市長は「和歌山城ホールの完成はさらなるゴールに向かうための大きな転換点。文化と交流の核となる和歌山城ホールや和歌山城をはじめとした拠点をつなぎ、にぎわいを面として広げていくことで、街全体の魅力向上に取り組んでいく」とあいさつした。海の青をベースに市民を意味する黄金色の大木を表現したどんちょうが披露されたほか、和歌山市消防音楽隊が演奏を披露し、同館開館まで過程や旧市民会館の写真をスクリーンに投影した。
30日からは「紀の国わかやま文化祭 2021」(第36回国民文化祭・わかやま2021、第21回全国障害者芸術・文化祭わかやま大会)の会場として活用される。11月23日は開館記念特別公演「さだまさし&澤和樹和歌山城ホール奇襲(紀州)大作戦」を開催する。
開館時間は9時~22時。12月29日~1月3日休館。一般貸し出しは11月23日から受け付ける。