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和歌山県立近代美術館で「20世紀からおみやげ。」展 

企画展「20世紀からおみやげ。」展示

企画展「20世紀からおみやげ。」展示

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 企画展「20世紀からおみやげ。」が現在、和歌山県立近代美術館(和歌山市吹上1、TEL 073-436-8690)で開催されている。

おみやげ10「新しい材料と技法と。」展示エリア

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 2度の世界大戦や国際競争、産業革命など大きな変化があった20世紀の美術作品を「20世紀のおみやげ」として捉える同展。同館収蔵作品と個人蔵の作品など約100点を11の「おみやげ」(テーマ)に分けて展示する。

 1つ目のテーマ「変わる風景と暮らし」では、震災後の風景や鉄道、金属製品、ロボットなど、新たな技術や物が登場したことで生まれた変化を描いた絵画を紹介。テーマ「美術を学ぶしくみ」では、学校教育に取り入れられた美術を中心に教科書などの資料を展示する。テーマ「多くの情報に対して。」では新聞紙をモチーフや素材として用いる作品、テーマ「新しい材料と技術に。」ではアクリル、ステンレスなどの新素材を用いた作品を並べる。そのほかのテーマは「海だって、越えられる。」「日本らしさを発見。」「空の上からの、眺め。」「教養としての群像表現」「多くのひとに、届け。」「古い技法も、再発見。」「たとえば、写真術と。」。

 植野比佐見学芸員は「20世紀が終わり、20年がたった。美術作品との対話を通して、20世紀という時代を振り返ってほしい。20世紀からの『おみやげ』は必ずしも良いものばかりではない。作品を鑑賞して、その人の20世紀を感じてほしい」と呼び掛ける。

 山野英嗣館長は「ニューヨーク近代美術館ができたのが1929(昭和4)年。当館は1970(昭和45)年に開館し、20世紀の表現と付き合い、共に歩んできた。『美術の表現は1900年代に出尽くした』とも言われている。20世紀にはテクノロジーが発展し、表現がより豊かになり、美術としてとても面白い」と話す。

 開館時間は9時30分~17時。入館料は一般=520円、大学生=300円。3月27日まで。

※和歌山県立近代美術館の開館年に誤りがありましたので修正しました(2022年2月24日15時30分)。

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