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和歌山の酒造「中野BC」が「梅酒ヌーボー」販売へ 四代目梅酒杜氏初仕事

梅酒ヌーボーを手にする4代目梅酒杜氏(とうじ)の藤原弘彰さん

梅酒ヌーボーを手にする4代目梅酒杜氏(とうじ)の藤原弘彰さん

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 今年収穫した和歌山県産南高梅で仕込んだ梅酒の新酒「中野梅酒NOUVEAU(ヌーボー)」の販売が11月25日、全国の酒販店などで始まった。製造は酒造会社「中野BC」(海南市藤白)。

2022年の梅酒ヌーボー

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 「ウメ本来の味わいを知ってもらい梅酒の楽しみ方を広げたい」と2011(平成23)年から販売する同商品。ウメ収穫期の6月に漬け込んだ梅酒のうち、半年ほどで実を取り出した新酒を同社はヌーボーと呼ぶ。これまで12月第1週の金曜に解禁していたが、近年の気温上昇に伴い熟成が早く進むことから、今年から11月第4週の金曜に解禁する。

 今年は6月6日に高さ4.2メートル、直径2.6メートルのタンク1基に約20万粒の南高梅を漬け込んだ。11月11日にはウメの実を取り出し、約1万8000リットルを新酒として出荷する。

 同社によると、熟成した梅酒に比べ、透明な黄金色で南高梅のフルーティーな香りと酸味のある味わいが特徴。アルコール度数は20度。同製品は毎年、ラベルデザインを新しくする。今年は等高線を模したデザインで南高梅の産地・みなべの山々を表現。10月1日に梅酒杜氏(とうじ)が交代したことを記念し、パッケージを黒から白に一新した。

 4代目梅酒杜氏(とうじ)の藤原弘彰さんは「香りは過去最高。雑味のない純粋な香りでまるでウメそのものを食べているようにフレッシュな仕上がり。まずはワイングラスなどに入れ、常温ストレートで香りを楽しんでもらいたい。パーティーなどでは炭酸割りでシャンパンのように飲んでもらえたら」と話す。「梅酒杜氏(とうじ)として、初仕事のヌーボーで、解禁日を1週間前倒しすることを決めた。先代たちのノウハウを受け継ぎながら、これからもいい酒を届けていきたい」とも。

 価格は、720ミリリットル=1,515円、1.8リットル=2,332円。ビンテージ梅酒との飲み比べセット(各200ミリリットル)=3,850円。同社内売店「長久庵」やオンラインショップ、全国の酒販店などで販売する。

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