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和歌山のぶどう山椒産地振興活動に「農山漁村の宝」認定

第9回「ディスカバー農山漁村(むら)の宝」認定証授与式で出席者と撮影に応じる岸田首相(左から3人目)と龍谷大の藤岡教授(右)

第9回「ディスカバー農山漁村(むら)の宝」認定証授与式で出席者と撮影に応じる岸田首相(左から3人目)と龍谷大の藤岡教授(右)

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 有田川町と龍谷大学(京都市)が取り組む「ぶどう山椒(さんしょう)の発祥地を未来につなぐプロジェクト」が第9回「ディスカバー農山漁村(むら)の宝」に選ばれ、12月19日、認定証授与式が首相官邸(東京都千代田区)で開催された。

第9回「ディスカバー農山漁村(むら)の宝」認定証を手にする龍谷大の藤岡教授(右から2人目)

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 同賞は2014(平成26)年度に農林水産省が創設。自立した「強い農林水産業」「美しく活力ある農山漁村」の実現に向け、農山漁村のポテンシャルを引き出し、地域の活性化や所得向上に取り組んでいる優良事例を選定し、全国へ発信する。第9回は、全国616件の応募の中から37地区が選定された。

 同プロジェクトは、生産者の平均年齢が80歳を超え、消滅の危機にあるぶどう山椒発祥の産地を守ろうと2019年に始動。カレーやスパイス、アロマなどの商品開発のほか、地元農家と連携した新規就農者の呼び込みや農家の6次産業化支援などに取り組む。

 授与式後の交流会で、岸田文雄首相は「皆さんの取り組みが範となり、全国各地で農山漁村のポテンシャルが引き出されることによって、農林水産業・農山漁村が将来にわたって成長し、次の世代にしっかりと引き継がれていくことを大いに期待している」と話した。

 同プロジェクトを代表して式典に参加した藤岡章子教授は「有田川町のぶどう山椒農家、町役場、町内の事業者の協力と支援があったからこそ、コロナ禍でさまざまな制約があったにも関わらず、成果を出すことができた」と話す。「ぶどう山椒の魅力は、かんきつ系の華やかな香りと素材の魅力を引き出すうま味。今後は地域のイベントを通じて、地域の人たちと共にぶどう山椒と町の魅力発信に取り組んでいきたい」とも。

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