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和歌山「まつさか農園」がミカン選手権最高金賞受賞 野菜ソムリエが審査

(左から)母・松坂陽子さん、祖母・豊子さん、「まつさか農園」代表の進也さん(画像提供=まつさか農園)

(左から)母・松坂陽子さん、祖母・豊子さん、「まつさか農園」代表の進也さん(画像提供=まつさか農園)

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 「まつさか農園」(有田川町下津野)の「特選みかん」が2022年12月13日、「日本野菜ソムリエ協会」(東京都中央区)主催の「第2回 全国ミカン選手権」で最高金賞に選ばれた。

土作りに雑草を活用するまつさか農園のミカン畑

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 同協会認定の野菜ソムリエ資格を持つ審査員20人が、産地や生産者情報などを伏せたウンシュウミカンを食べ、審査員全員の合計点で各賞を選ぶ同企画。第2回は全国から24点の応募があった。

 まつさか農園の「特選みかん」は、審査員から「かんだ時に広がる果汁がうまみ豊かでバランスもすばらしい。ドストライクというくらいの好みの味わいだった」「もはやスイーツで万人に愛される味」などの講評を受けた。

 今回は和歌山県内から、「わかやまマルシン園」(海南市)の「紅みかん」が銀賞を受けたほか、「喜楽 farm’s(ファームズ)」(有田川町)の「特選有田みかん喜楽」と「鳴川農園」(有田市)の「旬」が入賞した。

 「まつさか農園」代表の松坂進也さんは有田川町出身の35歳。高校までを同町で過ごした。大学卒業後は京都で会社員として働いていたが、進也さんの祖父が体調を崩し、ミカン農家の存廃を話し合ったことをきっかけに26歳でUターンした。祖父母の代から続く農園を継承し、現在は、ウンシュウミカン、ハッサク、不知火(しらぬい)などを生産している。2018(平成30)年には、ブラックライトを使い、選果機でミカンの腐敗果を効率的に選別する取り組みが、全国青年農業者会議園芸・特産作物部門で農林水産省経営局長賞を受けた。

 松坂さんは「受賞したミカンは、雑草を生かした土作りをしている畑で育て、樹上で完熟させた。糖度よりも味にこだわって収穫・選別している。評価されありがたい」と話す。「今後も工夫を重ね、少しずつおいしいミカンにしていきたい」と意気込む。

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