映画「海難1890」チャリティー上映会が3月21日、串本町文化センター(串本町串本)で開催される。主催は串本町。
2015年「海難1890」公開時に舞台あいさつを行った田中光敏監督(2015年12月5日撮影)
2015(平成27)年製作の同映画は、日本とトルコの友好125周年を記念して全国公開された両国合作作品。物語は1890(明治23)年、同町樫野崎沖で起こった「エルトゥールル号海難事故」と1985(昭和60)年のイラン・イラク戦争勃発時のテヘランで起きた日本人救出エピソードを題材に、国境を越えた絆を描く。串本町役場によると、同町で行われた撮影には地元住民を含む190人が参加したという。
チャリティー上映会は、田嶋勝正串本長町が同作の監督で大学の同期だった田中光敏さんから連絡を受け、同作製作委員会、「東映」(東京都中央区)、「オー・エンターテイメントジストシネマ南紀」(新宮市佐野3)などの協力で実現した。入場料の代わりに、義援金(一般=1,000円程度、高校生=200円程度、中学生以下=100円程度)の協力を呼びかける。
同町では地震発生翌日から義援金を募る。町役場によると、3月3日には2,100万円を超える義援金が寄せられたという。
3月10日からは「イオンエンターテインメント」(東京都港区)も、同作のチャリティー上映会を全国25館で行い、収益の全額を駐日トルコ共和国大使館に寄付すると発表した。
町役場総務課の杉本隆晴課長は「公開当時、町内外から『よかった』『感動した』とたくさんの感想が寄せられた。この作品をきっかけに日本とトルコの絆を再確認してほしい。少しでも多くの義援金をトルコに届けられたら」と話す。
※タイトルを修正しました(2023年3月7日 13時00分修正)