有田川町と温浴・宿泊施設運営会社「旅する温泉道場」(三重県)が4月4日、温泉起点の地域活性化を目指す包括連携協定を結んだ。
(左から)有田川町の坂頭副町長、中山町長、「旅する温泉道場」の宮本社長、伊東取締役
地域資源を生かし、地域活性化や住民生活の質向上に寄与することを目的に締結した同協定。有田川町には「かなや明恵峡温泉」と「しみず温泉健康館」の2つの温泉がある。
同社は、温浴施設「おふろcafe(カフェ)」 を展開する「温泉道場」(埼玉県)の子会社として2016年に設立。「四日市温泉おふろcafe湯守座」を運営するほか、福井県越前市や三重県いなべ市と協定を結び、温泉の魅力向上や観光振興に携わる。同社にとって近畿地方の自治体と初の協定。社長の宮本昌樹さんは橋本市高野口町出身。
中山正隆町長は「温泉のリニューアルなど観光施策を検討していく中で民間の力を借り、有田川町の魅力を伝える取り組みができたら」と期待を寄せる。
宮本さんは「生まれ育った和歌山に貢献したかった。有田川町は観光資源が多く、美しい景色も広がっている。地域資源を生かして、活性化ができたら」と意気込む。