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和歌山・伊太祁曽神社で恒例の神幸祭-秋晴れに200人参加

重量は1トンにも及ぶというみこしを担ぐ男性ら

重量は1トンにも及ぶというみこしを担ぐ男性ら

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 和歌山電鉄貴志川線・伊太祁曽(いだきそ)駅近くの伊太祁曽(いたきそ)神社(和歌山市伊太祈曽)で10月19日、神幸祭(しんこうさい)が行われた。

「道を開く」ことから先導役の猿田彦神は翌年の厄年の男性が扮する

 同神社は、「日本書紀」で日本中に樹木を植えて回ったと言われる「五十猛命(いたけるのみこと)」を祭る神社。宮司の奥重視( しげみ)さんは「『五十猛命』は『木の神』として慕われ、和歌山県がその昔「木の国」や「紀伊国」と呼ばれる由来になった。木をなりわいにしている大工や材木店などの参拝者も多い」と話す。

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 約1300年続く神幸祭は、3基のみこしを御渡する行事。みこしはそれぞれ、五十猛命(いたけるのみこと)と、その妹神である大屋津姫命(おおやつひめのみこと)、都麻津姫命(つまつひめのみこと)を現す。正午に伊太祁曽神社を出発した担ぎ手たちは、3キロ北にある奥宮(丹生神社)を往復。現在のみこしは約200年前に作られたといわれ、巨大なものは1トンを超える。今年は総勢200人が参加した。

 行列の先頭は、道案内の神である猿田彦神(さるたひこのかみ)に扮(ふん)した先導役。獅子舞に使われる雄雌一対の獅子頭(ししがしら)や幼児の稚児行列、生花で飾られた山車・華車(はなぐるま)を引く女性や子ども、子どもみこし、3基のみこしが、これに続いた。沿道に子どもたちの姿を見かけると、獅子頭は子どもの頭をかみ、1年間の無病息災を願った。

 例年、みこしの担ぎ手は地元の氏子地区の住民が中心となるが、今年は担ぎ手が少なかったという。「頼りにしていた地元の消防団員が別行事で不参加に。しかし、皆さんの協力で担ぎ手が集まって良かった」と、奥さんは安堵(あんど)の表情を浮かべる。

 和歌山市在住で、担ぎ手として参加した北野安彦さんは「地元にこんなお祭りがあるとは知らなかった。友人に誘われて初めて参加したが、昔の人たちは神様や農作物に対して感謝し、地元の仲間とのつながりを大切にしていたことを感じた。この思いを、これからもつないでいきたい」と話していた。

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