有田川町観光協会が6月10日、完成した「ワカヤマソウリュウ」のロゴマークを公開した。
絵本作家のヒサクニヒコさんが考案したワカヤマソウリュウのロゴマーク
ワカヤマソウリュウ(学名=メガプテリギウス・ワカヤマエンシス)は2023年12月、和歌山県立自然博物館が新属新種として発表したモササウルス類の通称。2006(平成18)年に始まった発掘調査で、有田川町の鳥屋城山周辺にある約7200万年前の地層から発見された。
イラストと「和歌山滄竜」の文字をあしらったロゴマークは、「きょうりゅうぺぺのぼうけん」「世界恐竜図鑑」「日本の恐竜」など、恐竜関係の絵本や書籍を手がける絵本作家のヒサクニヒコさんが考案した。イラストデザインには、大きな背びれや両眼視していたとされる前方を向いた2つの目を描き、背の模様には「WAKAYAMA」の文字が隠れている。観光協会や同町がイベントで使うほか、非営利目的であれば原則申請・使用料なしで使用を許可する。
観光協会では、ロゴマークのシールや焼き印を製作し、会員店舗でPRを行うほか、SNS上でワカヤマソウリュウのぬいぐるみや町産品の進呈企画も予定している。
有田川町観光協会の植田幸男会長は「愛らしいロゴマークになった。子どもにも親しみやすい。かわいいワカヤマソウリュウが新名物になれば。ワカヤマソウリュウ発掘の地・有田川町をたくさんの人に知ってほしい。町内の事業者に広め、皆さんに使ってもらって認知度を高めていきたい」と話す。