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「ウエストエクスプレス銀河」が今季運行開始 世界遺産20周年で7月から

海南市PRキャラクター「海(かい)にゃん」と海南駅に停車するウエストエクスプレス銀河

海南市PRキャラクター「海(かい)にゃん」と海南駅に停車するウエストエクスプレス銀河

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 JR西日本が7月1日、観光特急列車「WEST EXPRESS(ウエストエクスプレス)銀河」紀南コースの運行を始めた。

海沿いを走る「ウエストエクスプレス銀河」(写真提供=中川汰智)

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 停車駅と車内で特産品販売や伝統芸能の披露などの「おもてなし企画」を提供する同列車。京都駅~新宮駅間を走る紀南コースは2021年に初運行し、今年で4年目。昨年は新宮駅行きの夜行列車と京都駅行きの昼行列車36往復・72本を運行し、約4500人が乗車した。今年は7月7日に迎える世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」登録20周年に合わせ7月~9月、21往復42本を運行する。

 夜行列車では、橋杭岩の景観観賞や車内での熊野曼荼羅(まんだら)絵解きなどの企画を用意。串本駅ではマグロやジビエソーセージなど、串本町近郊の食材を使った朝食弁当を提供する(事前予約制)。

 昼行列車では4号車のフリースペースを使い、銀河とコラボした地元特産品の販売やクイズ大会、マスコットキャラクターによる地域の魅力紹介などおもてなし企画を行う。熊野古道の玄関口・紀伊田辺駅では、炭琴演奏や沿線学校生徒のダンスの披露、平安衣装での出迎え、同駅近くのセレクトショップ「tanabe en+(タナベエンプラス)」で梅干しやみかんの振る舞いを行う。

 このほか、エッセンシャルオイル製造販売会社「エムアファブリー」(新宮市)のアメニティー設置や和歌山大学生が作成した沿線ガイドブック「うみえるマップ」配布、紀南地方7市町村を巡るクイズラリー開催など、さまざまなおもてなし企画を展開する。

 JR西日本和歌山営業部の新家華子さんは「紀南コースの魅力は太平洋が目の前に広がる車窓からの景色。年々乗客数は増えており、リピーターもいる。地域の人たちもさまざまな『おもてなし企画』を考え、支えてくれている。昼夜ともに紀南の魅力を楽しんでほしい」と話す。

 運行は9月25日まで。全席指定。乗車きっぷは、JR西日本ネット予約サービス「e5489」、全国のみどりの窓口と券売機で販売する。

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