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和歌山のシェアキッチンで「落語の食卓」-うどんを食べながら寄席を

落語「時うどん」にちなんだ特製うどんを作る

落語「時うどん」にちなんだ特製うどんを作る

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 和歌山市駅近くのシェアキッチン「PLUG(プラグ)」(和歌山市万町)で11月29日、うどんを食べながら寄席を楽しむ「落語の食卓」が行われる。主催はボランティア団体「わかやま楽落会」。

「時うどん」を披露する中学生落語家「赤沼田亭柿之助」

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 同団体は落語などの笑いの文化を研究する目的で2008年から活動する。和歌山市を中心に各地で寄席を開催するほか、子ども達に落語を楽しむ場としてワークショップも開催。同スペースで寄席の開催は初。

 当日の演目は、子ども落語家による「時うどん」と大人が演じる「風邪うどん」の2つ。2つの落語の間にうどんを食べる時間を設ける。時うどんは屋台でうどんを食べた男が勘定の最中に時を訪ねることで支払いをごまかす話。

 「古典落語には食べ物に関する演目がたくさんある。その中でも庶民の味で関西でもおなじみのうどんを1回目のテーマにした」と事務局長の池田信義さん。「古典落語には大きく分けると上方と江戸の2つがあり、上方は大阪なのでうどん。江戸では時そばになる」と話す。

 調理を担当する児玉麻子さんは「落語に詳しい方に話を聞き、どんなうどんを作ろうか想像を膨らませた。関西上方落語なので、だしは関西風。かまぼこが載っているだろうという話を聞いたので、トッピングはかまぼこにする」と話す。「関西人は粋で食にも遊び心がある。豊かな食文化に触れることで気持ちが豊かになる」とも。

 今後の展望について、池田さんは「落語の食卓は別の食べ物をテーマにして続けたい。大人も子どもも楽しめるおいしいエンターテインメントになれば」と話す。

 開催時間は12時~14時。参加費は1,500円(中学生以下800円)。定員は20人(要予約)。

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