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和歌山でサンタが水槽掃除-酸素ボンベ背に飛び込み、1500人が歓声

手際よくガラスを磨く掃除担当のサンタ

手際よくガラスを磨く掃除担当のサンタ

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 和歌山マリーナシティ近くの和歌山県立自然博物館(海南市船尾、TEL 073-483-1777)で12月14日、クリスマス企画「サンタが大水槽にやってくる」が始まった。

サンタの登場を待ちわびた来場者からは大きな歓声が上がった

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 サンタクロースに扮(ふん)した学芸員が大水槽の清掃作業を公開する同企画。

 博物館を身近に感じてもらおうと1997年から始まった潜水清掃作業公開は当初、通常のダイバー姿だったが、2000年から学芸員の提案でサンタコスチュームにした所、人気イベントとなった。同館によると、夏休みの週末は来場者が1000人を超える日はあるが、冬は週末でも300人程度という。

 この日は、イベント開始時刻の11時に合わせ、サンタクロースやトナカイの衣装に身を包んだスタッフがカウントダウンを呼び掛け。サンタ姿の3人の学芸員が一斉に大水槽に飛び込むと、集まった約1500人のギャラリーから拍手と歓声が上がった。来場者に手を振りながら遊泳したサンタたちは、お菓子がもらえるじゃんけんコーナーや、水中に飾ったクリスマスツリーの前での記念撮影に応じながら、残る1人のサンタが黙々と掃除作業を行った。

 同館は和歌山の豊かな自然を体験し、楽しく学べる施設として1982年7月に開館。2013年には開館以来の入館者数が300万人を超えた。延べ床面積は2613平方メートル。550種約6000匹の水棲生物を飼育・展示するほか、約2000の動植物、昆虫の標本や化石・鉱物を所有する。

 大水槽は幅15メートル、水量は450トン。黒潮の海をテーマにツマグロ、シマアジ、ロウニンアジ、カスミアジなどの回遊魚を中心に、マダラエイ、ホシエイ、ナルトビエイ、ドチザメなども飼育する。特にロウニンアジは28年の生育歴を持ちかなり大きい。

 同館を訪れるのは2度目で有田から家族でやってきた谷さんの姉妹は「きいちゃんは最初怖かったけど抱っこしてくれた」とうれしそうに妹の梅羽(おとは)さん(5)。姉の彩花さん(7)は「面白かった。大きいザリガニみたいなカニがすごかった」と話す。

 サンタの水槽清掃作業は全4回を予定しており、次回は12月21日(11時と14時の2回、約1時間)。

 開館時間は9時30分~17時(入館は16時30分まで)。入館料は470円(高校生以下無料)。月曜と12月29日~1月3日は休館。

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