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和歌山でリノベーションスクール-実在する空き物件の活用法探る

開校式で挨拶をする大橋建一市長

開校式で挨拶をする大橋建一市長

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 和歌山・本町通りフォルテワジマ近くのWajima本町ビルで2月20日、「リノベーションスクール@和歌山」の開校式が行われた。主催は和歌山市、企画は一般社団法人「HEAD研究会」。

物件の説明を真剣に聞く大島芳彦さん(中央)と参加者

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 同スクールは、実在する空き物件の活用方法を参加者と講師がグループに分かれて考えるワークショップ。本日から4日間連続でリノベーションについて学びながら、実際の物件を活用した事業計画を立てる。レクチャーと公開プレゼンテーションは誰でも聴講できる。

 受講生は30人、平均年齢は32.6歳。「4日間の参加が必須」という条件にもかかわらず、30人の定員に対して71人の応募があり、倍率は約2.4倍に。開校式には30人全員が出席した。

 開校式では、大橋建一市長が参加者を含めた55人の聴講者を前にあいさつ。「まちなか再生は民間、事業者、市民、地権者が積極的に協力し合って進めないと実現不可能。リノベの手法を学び、和歌山のまちなか再生につながることを期待している」と激励した。

 リノベーションスクールの対象となる物件は、ポポロビル1階(ぶらくり丁)、松風ビル2階(元玉林園)、ハウスブルーネ1階(京橋駐車場近くの集合住宅)の3件。午前中のレクチャー後、参加者は10人ずつのグループに分かれて各物件に向かった。

 スクール参加者の20代女性は「講師の方々の話を聞いて4日間への期待が高まる。実現可能な提案を作りたい。住民にとって魅力あるまちづくりの一歩となれば」とコメント。50代男性は「このリノベスクールで得たことをみんなに広げてまちづくりの予備軍をつくり、次の世代へつなげるのがわれわれの責務」と意欲を見せる。

 最終日の23日には、不動産オーナーに向けた公開プレゼンテーションを行い、4日間の成果を発表する。会場はWajima本町ビルで、13時30分開始。参加無料。

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