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和歌山出身映画監督の空下慎さんが「マドリード国際映画祭」短編外国語映画部門で最優秀賞

マドリードで受賞を喜ぶ西垣崇史プロデューサー(左)と空下慎監督

マドリードで受賞を喜ぶ西垣崇史プロデューサー(左)と空下慎監督

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 和歌山出身の映画監督・空下慎さんの作品「桜が咲く頃 交わした約束は、」が8月17日、マドリード国際映画祭(スペイン)で短編外国語映画作品賞部門最優秀賞を受賞した。

「桜が咲く頃 交わした約束は、」のワンシーン

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 マドリード国際映画祭は「Film Fest International(フィルムフェストインターナショナル)」(本部=ロンドン)が主催する9年目を迎える国際映画祭。短編外国語映画作品賞部門には、フランスやアルゼンチン、エジプト、台湾など世界各国から21作品がノミネートされた。

 空下さんは、田辺市・和歌山市で育った34歳。高校卒業後は県外の美容学校に進学し、会社勤務を経て27歳で独立した。子どものころから好きだった絵画などアート関連の仕事をしたいと、写真や絵、映像の制作会社を設立し、企業のプロモーションビデオやCM、ミュージックビデオなどを手掛けている。

 マドリード国際映画祭で受賞した同作は、空下さんの初監督作品。空下さんが温めてきた脚本とシンガー・ソングライターの松田真将さんの楽曲「桜が咲く頃、交わした約束。」(ユニバーサルミュージック)の世界観がよく合っていることに感銘を受け映像化したという。

 物語は、地方で育った幼なじみの結月(小西悠加さん)、剛志(庄大地さん)、春樹(近藤勇磨さん)の男女3人の青春物語。1年後に故郷での再会を約束し、夢を追いかけるために都会に出た結月と地元に残った春樹との恋愛を描く。

 空下さんは「これまでの映像作品と比べ関わる人が多く、みんなで一つの作品作りに向かう難しさはあったが、多くの人の協力で良い作品ができた。CGも多用し美しい短編映画を目指したのが評価されたのだろう」と話す。「王道のラブストーリーで、30代~40代の女性ファンが多い。マドリードでは海外の人が自分の映画を見て涙を流す姿を目の前で見て感激した。日本での上映もあるのでぜひ足を運んでほしい」とも。

 10月11日~13日に和歌山で開かれる「Kisssh-Kissssssh(きしゅ~きしゅ~)映画祭」で日本版にリメークした作品を上映する。

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