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希少動物・金管5重奏「ズーラシアンブラス」が和歌山に-地元中学生が指揮も

オカピに見守られ、タクト(指揮棒)を振る中学生

オカピに見守られ、タクト(指揮棒)を振る中学生

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 和歌山県立美術館(和歌山市吹上)で11月2日、ズーラシアンブラスによる音楽会が開催された。主催は和歌山南ロータリークラブ。

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 ズーラシアンブラスは、指揮者のオカピをはじめ、演奏する動物たちは全て希少動物という設定の金管5重奏。2000年に誕生し、全国各地で演奏活動を行っている。和歌山で演奏活動するのは今回が初めて。当日会場には約600人が来場した。

 音楽会では、「ウィリアム・テル序曲」や動物にちなんだ曲のメドレーなど、子どもから大人まで誰もが一度は耳にしたことのある有名な曲が演奏された。途中、オカピのアイデアで、来場者の中から指揮者が選ばれる場面も。

 指揮者に選ばれたのは、紀の川中学校吹奏楽部1年生の瀧川諒さん。普段は打楽器を担当しているが、ズーラシアンブラスを率いて「ドレミの歌」を演奏した。「今まで指揮をしたことがなかったので、思い切って立候補した。緊張したけれど、素晴らしい演奏ができた」と笑顔。「部活では、定期演奏会や行事などで一生懸命演奏している。高校でも吹奏楽を続けたい」とも。

 同イベントを主催した和歌山南ロータリークラブ会長の豊田泰史さんは、「高齢者や子ども、障がい者など、みんなに優しい和歌山をつくるきっかけの一つになれば」とイベント開催の意義を語る。「普段はやや敷居の高いクラシック音楽も、ズーラシアンブラスのようなメンバーが演奏することで、大人から子どもまで気軽に楽しめる音楽になる」とも。

 今回の音楽会では、ズーラシアンブラスのほか、和歌山大学教育学部付属中学校音楽部や、地元のアコースティックデュオ「天の羊」が演奏を披露。イベントをより一層盛り上げた。

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