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和歌山市立博物館で映画「和歌山大空襲」上映と「空襲体験絵巻」解説

「和歌山大空襲」の上映の様子(2022年7月)

「和歌山大空襲」の上映の様子(2022年7月)

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 映画「和歌山大空襲」の上映と「空襲体験絵巻」の解説が7月6日、和歌山市立博物館(和歌山市湊本町3、TEL 073-423-0003)で行われる。

2022年7月に和歌山市立博物館で行われた和歌山大空襲に関する展示

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 和歌山大空襲は、1945(昭和20)年1月から7月まで計10回、和歌山市が受けた空襲の中で特に規模の大きかった7月9日の空襲を指す。23時36分から翌2時30分までの間、和歌山市上空から米軍のB29爆撃機が爆弾攻撃と焼夷(しょうい)弾爆撃を行った。この空襲で全焼2万7402戸、重軽傷者4438人、死者1101人の被害が出た。

 映画「和歌山大空襲」は、被害写真など資料と米軍から提供された映像資料を編集し、空襲被害者2人の証言を合わせた20分の映像作品。「空襲体験絵巻」は、井田敬之助さんが自身の被災体験を描いた絵巻物。9日の駿河町、福町、卜半町など市堀川沿いの様子を描く。

 当日は、上映後、体験談を記録してきた同館の元副館長・高橋克伸さんが「空襲体験絵巻」を解説する。同日からロビーでは「和歌山大空襲」に関連した展示を開始。個人の被災体験を掲載した約60点のパネルや和歌山大空襲で使用された焼夷弾の薬きょうや爆弾の破片のほか、当時の市民が使っていた灯火管制用カバーや防空頭巾などを展示する。

 前田敬彦館長は「古く、終わったことではなく、大空襲を経て、和歌山市の今がある。歴史のつながりを感じてほしい。幅広い世代の人が参加し、家族など、身近な人と話題にしてもらえたら」と話す。

 上映は10時と14時の2回。入館料は100円、高校生以下無料。ロビー展示は9月1日まで。閲覧無料。

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