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和歌山出身の3Dイラストレーター永井秀幸さん、地元で初個展

3Dアート作品「案内」と作者の永井秀幸さん

3Dアート作品「案内」と作者の永井秀幸さん

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 和歌山県立海南高校近くの「画廊ビュッフェファイヴ(海南市大野中、TEL 073-482-1994)で4月11日、海南市出身の3Dアーティスト・永井秀幸さんの個展が始まった。

YouTubeで130万回以上再生され有名になった作品「スケッチブックの上の住人」

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 永井さんは1991年生まれ。趣味でイラストを描いていたある日、「自分の描いたイラストが飛び出してきたら面白いのではないか」と考え、約3年前から3Dアートを描くようになったという。

 スケッチブック2枚を立てかけた時の角度と錯覚を利用し、絵が紙面から飛び出して見える作品を中心に制作を続ける永井さんは、作品の制作過程を記録した動画をユーチューブにアップした所、フェイスブックなどのSNSで話題になりアクセス数が上昇。2013年3月に公開した動画の再生回数は130万回を超え、国内外からも多くのコメントが寄せられた。2014年には映画「アメイジング・スパイダーマン2」公開記念の広告作品も制作。同年、岐阜県美濃市で開かれた個展では1万人を超える来場者を記録した。

 今回の展示は、永井さんの活躍を知った同画廊の店主・堀内俊延さんが「ぜひ地元で個展を」と声を掛け実現した。昨年12月に金の星社から刊行した絵本「ふしぎなかいだん」の原画を初めて展示するほか、描き下ろしの新作など約30点の3Dイラストを展示する。

 和歌山市在住の20代女性は「平面のイラストのはずなのに飛び出して見えてくるのはすごく不思議。こんなに近くで生の作品を見ることができてうれしい」と話す。

 永井さんは「来場される人が驚きの声をあげて鑑賞してくれることがうれしい。絵画展は敷居が高いと感じるかもしれないが、気軽に来て、飛び出す絵を体感してほしい」と呼び掛ける。

 開廊時間は10時~18時(最終日は17時まで)。水曜日休廊。入場無料。4月26日まで。

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