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和歌山・有田川町の廃校舎で最後のお化け屋敷 子どもたちの「元気な悲鳴」響く

お化け屋敷を企画した絵本作家の山本孝さん

お化け屋敷を企画した絵本作家の山本孝さん

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 和歌山・有田川町の五西月(さしき)小学校跡(有田郡有田川町本堂)で8月5日、「学校のおばけ屋敷 in 有田川ファイナル」が始まった。主催は有田川町教育委員会(TEL 0737-52-4730)。

子どもたちでにぎわうお化け作りワークショップ

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 お化け屋敷は、同校跡1階に町職員やボランティアらが設営。JR藤並駅構内に絵本原画専門のギャラリー「ちいさな駅美術館」を設置するなど絵本を使ったまちおこしに力を入れる同町が、絵本作家の山本孝さんと企画した。2013年に清水地区の古民家で宿泊型イベントとして始まり、2014年には金屋地区の図書館で実施。2015年からは同校跡で開く。運営する町立図書館スタッフの削減のため今年が最後の開催。

 5日は開始直後から兵庫県や大阪府など県外から家族連れの来場者が訪れ、11時過ぎには約1時間待ちになる盛況ぶりを見せた。

 校舎2階では、「怖さ控えめ」の「お化け横町」やお化け創作ワークショップ、お化けに仮装する撮影コーナー、絵本読み聞かせ、歴代お化け展などを用意。そのほか同町内各図書施設でスタンプラリーを実施する。

 山本さんは「今回はこれまでの集大成。お客さんの意見を聞いて改良を重ね、毎年参加してくれるお客さんも楽しんでもらえるよう工夫した。今年も『いい悲鳴』が上がっている」と笑顔を見せる。「昨年は泣いていた子どもが『今年は泣かないぞ』と言ってまた来てくれるなど子どもたちの成長が見られるのが楽しい。残念ながら今年がファイナルだが、皆さんの声でまた再開できれば」とも。

 広川町から来た小学4年生の女子児童は「これまで3回来たが今回が1番怖かった」と泣き顔。母親は「今日は娘の誕生日だが、いい思い出になった」と温かく見守った。

 日高町から来場した5歳男児と母親は「昨年は子どもが怖がって入ることができなかったが、今年は挑戦できた。途中から抱っこだったが、人生初のお化け屋敷を最後まで堪能できた」と笑顔を見せた。

 開催時間は10時~16時。入場料(小学生以上)は平日=300円、土曜・日曜=500円。8月15日まで。

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