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和歌山・橋本の画廊で和紙の表現展 龍神村の山路紙を再現、作品に

ヒロ画廊の展示風景

ヒロ画廊の展示風景

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 「紙の表現 奥野誠・奥野佳世展」が7月17日、ヒロ画廊(橋本市、TEL 0736-32-8320)で始まる。

奥野誠さんの和紙で表現した「森」(85×175センチ)

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 奥野誠さんと妻の佳世さんは、1984(昭和59)年に廃校舎活用と芸術による村おこしを目的とした「龍神国際芸術村」に参加し移住。芸術村の運営に携わり、戦後に途絶えた山路紙(さんじがみ)の存在を知り、元・紙すき職人や村人の話から原料や道具、すき方などを研究し、復活させた。和紙の原料であるコウゾの採取や紙すきなどの全工程を自ら行い、作品の制作や手すきの普及活動などを行っている。

 同展は、色付けした和紙を重ねたり紡いだりして、山や雲、海などの風景を表現した誠さんの作品17点を展示。そのほか佳世さんの水彩画と和紙作品計4点を並べる。

 同画廊の広畑貴之さんは「奥野さんたちは龍神村や山路紙など地域の関わりを大切にし、作品の素材作りから丁寧に手掛け、その延長で表現活動をしている。手作りの和紙を使った作品の表現はとても穏やか。展示作品を通じてお二人の30年の活動を感じてもらえたら」と話す。

 開廊時間は11時~18時。7月18日と19日は作家在廊。入場無料。今月26日まで。

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