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和歌山のしょうゆメーカーがカカオ使った調味料「カカオ醤」販売 4年かけ開発

ローストしたカカオの風味としょうゆのうまみを合わせたカカオ醤

ローストしたカカオの風味としょうゆのうまみを合わせたカカオ醤

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 しょうゆ製造会社「湯浅醤油」(湯浅町湯浅)が1月20日、たまりしょうゆにカカオを漬け込み発酵させた調味料「カカオ醤(ジャン)」を発売した。

ペーストタイプと粒タイプの「カカオ醤」

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 同商品は、ベトナム産カカオと同社のたまりしょうゆ「九曜むらさき」を使い、チョコレートの香りと食感、しょうゆのうまみを合わせた調味料。同社社長でしょうゆ職人の新古敏朗さんが、チョコレートが発酵食品であることを知り、しょうゆにカカオを合わせた。同社とチョコレートソムリエの札谷加奈子さんが社長を務める輸入販売会社「トモエサヴール」(大阪府)、フランスのアーノルド・スタンジェルさんが経営するチョコレートブランド「エリタージュ」が4年をかけ、共同開発した。

 商品は、カカオの粒感を残した「粒タイプ」と生チョコレートのように滑らかで塗ったりあえたりできる「ペーストタイプ」の2種類。いずれも140グラム入り(1,620円)。新古さんによると、当初用意した3500個の在庫は発売一週間でほぼ完売し、現在追加製造を行っているという。

 新古さんは「最初の3年間は試行錯誤の日々だった。すごく薄味になったり、爆発したり、本当に手探りだったが、同じ発酵食品なので良いものができる気はしていた。完成したときは札谷さんとスタンジェルさんと『すごいものができた』と喜び合った」と話す。「カカオをローストしたことで、チョコレートの香りが豊かに広がり、しょうゆのうまみとマッチしておいしい。良い意味で驚きがある味わいになった。砂糖を使っていないので、豆腐料理や刺し身などとも相性が良く、辛党の人へのバレンタインギフトにもお薦め。カカオ醤シリーズはまだ展開したいアイデアがあるので、来年はもっと面白い商品を作りたい」と意気込む。

 同社の直販店やオンラインショップ、東京や大阪の百貨店などで取り扱う。

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