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和歌山・中辺路に「ちかつゆビアガーデン」 地元民と旅行者が交流

ビアガーデンで打ち解ける旅行者と地元住民

ビアガーデンで打ち解ける旅行者と地元住民

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 ドライブイン「古道歩きの里ちかつゆ」(田辺市中辺路町近露)とカフェ「箸折茶屋」(同)で現在、「ちかつゆビアガーデン」が開催されている。主催は「熊野野菜」(上屋敷)、「箸折茶屋」、「南海エフディサービス」(大阪市)。

会場の箸折茶屋

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 同イベントは、地元店舗と企業が協力し、外国人旅行者が多く宿泊する近露地区で、地元住民と旅行者が交流する機会をつくる目的で企画した。

 中辺路(なかへち)は、古代から中世にかけ、熊野三山の熊野本宮大社・熊野速玉大社・熊野那智大社の信仰が高まり、田辺から熊野本宮に向かう皇族貴族による「熊野御幸」の公式な参詣道(御幸道)になった。

 同ドライブインは土産販売や食堂のほか、「牛馬童子(ぎゅうばどうじ)像」や「継桜王子(つぎざくらおうじ)」を巡る熊野古道歩き体験コースの紹介や送迎車の手配を行う。ビアガーデンメニューは、日本酒の3種(熊野三山、熊野紀行、太平洋)飲み比べ、玉林園のグリーンソフト、たこ焼き(以上300円)など。

 箸折茶屋のビアガーデンメニューは、生ビール、ノンアルコール(以上350円)、ソフトドリンク、コロッケバーガー(以上300円)、コロッケ、スナックプレート(以上100円)など。

 箸折茶屋店長の浦タエ子さんは「ここ3年ぐらいはオーストラリアやヨーロッパからの旅行者が多い。熊野古道に詳しい人も多く、歩くことを大切にしていて宿泊先から前日の熊野古道の再開地点まできちんと戻って参詣する人もいる」と話す。「海外の人は体験や地元の人との交流を求めている。地元の人も今回のために竹灯籠を手作りするなどもてなしの気質を持った人が昔から多い。夜に営業している店が少ないこの地域にとって、ビアガーデンは地元の人も交流できる良い企画」とも。

 地元の女性は「夜に地元の人たちと集まれるのはうれしい。英語は話せないが飲食があると打ち解けやすいし、観光客とも仕事から離れたフラットな関係で話ができる」と笑顔を見せる。

 開催時間は18時~20時。開催日は9月22日までの土曜。

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