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和歌山城の動物園でツキノワグマ「ベニー」が冬眠 高齢で早めの仕事納め

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 和歌山城公園動物園(和歌山市一番丁)の動物の園長「ベニー」が12月23日、冬眠に入った。

腹ごしらえする「ベニー」

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 ベニーは1994(平成6)年に来園した雌のツキノワグマ。体長約1.4メートル、体重約100キロ。2015(平成27)年の「第1回動物園長選挙」で同園初の「動物の園長」に選ばれ、園の広報物に登場するなど活躍している。

 同園では例年、仕事納めの12月28日に冬眠につかせていたが、推定年齢26歳と高齢になったベニーを気遣い、昨年から1週間ほど早い「仕事納め」を行っている。飼育員がわらを敷いて寝室を準備する様子を察知したベニーはクマ舎の扉の前で待機。寝室の扉が開くとゆっくりと中に入り、エサを食べて腹ごしらえした後、わらをかいて寝床を整え冬支度した。

 同園によると、一般的に動物園のクマは寒い地方でも通年展示だが、和歌山城公園園では1972(昭和47)年にクマの飼育を始めて以降、毎年クマを冬眠させているという。ベニーは冬眠中、わらを敷いた寝室で2日に1回程度、サツマイモや食パン、バナナ、クマ用ペレットなどを食べて春を待つという。冬眠期間は3月~4月初旬。

 飼育員の湯浅真波さんは「ベニーちゃん目当ての来園者は多く、今年も看板園長として活躍してくれた。高齢なので冬の間に疲れを癒やして、暖かくなったらまたかわいい姿を見せてほしい」と話す。

 開園時間は9時~17時。火曜休園(12月31日は開園)。入園無料。

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