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和歌山・かつらぎ町に「歩里人珈琲」 手網焙煎で一杯ずつ抽出

手網で炒ったコーヒー豆をエスプレッソマシンで抽出する店主の岩本さん

手網で炒ったコーヒー豆をエスプレッソマシンで抽出する店主の岩本さん

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 和歌山・かつらぎ町に「歩里人珈琲(ポリトコーヒー)」(伊都郡かつらぎ町移)がオープンして2カ月がたった。

手作り窯で焼く自家製ベーコンのトマトピザ

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 同店は2010年からコーヒーやソーダを移動販売で提供。京奈和自動車やかつらぎ町と和泉市(大阪府)を結ぶ「鍋谷トンネル」が開通し、同町が両県の観光のハブになると見越し、かつらぎ町に店を構えた。店名は店主の岩本克也さんのニックネームにちなんだ。席数は20席。店舗面積は15坪。

 コーヒー豆は手作りの手網で焙煎(ばいせん)する。理学部出身の岩本さんは「手網焙煎のいいところは、自分の目で豆の変化を見て調整できること。小さな豆の中で繰り広げられる化学反応が面白い。大学の研究室での化学実験が焙煎につながっている」と笑顔を見せる。

 岩本さんは家族の助けも借りて、手網のほかにも、ピザ窯、椅子、タイルアートなど、店の内装も手作業で仕上げたという。薫製機も手作りして自家製のベーコンも提供する。

 メニューは、「自家製ベーコンのトマトピザ」、ラザニア(ミニサラダ付き、各950円)、ホットサンド(ツナタマゴマヨ=550円、ベーコン=650円)、シフォンケーキ(650円)など。コーヒーはテークアウトにも対応する。

 ドリンクメニューは、東ティモール・フェアトレード、コスタリカ・セントタラス、エチオピア・イルガチャフィなど6種類の豆から選べるスペシャルティコーヒー(ホットかアイス、450円~600円)、かつらぎ町産のモモとショウガを使ったソーダ、ジンジャーエール(各450円)。

コーヒー豆は店頭に並べるほか、京奈和自動車道かつらぎ西下りPAでも販売する。

 岩本さんは「コーヒー豆の種類は4カ月ほどで変えていくので、産地で変わる風味を楽しんでほしい。これから、かつらぎ町は和歌山観光の交差点になる町なので、県内外の情報を共有できる店にしていきたい。コーヒー一杯でも気軽に飲みに来てほしい」と呼び掛ける。

 営業時間は11時~16時。火曜~木曜定休。

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