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和歌山・かつらぎでスモモ最盛期 出荷は8月まで

スモモを収穫する平山さん

スモモを収穫する平山さん

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 和歌山・かつらぎ町で現在、スモモの収穫が最盛期を迎えている。

たわわに実るスモモ(大石早生)

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 県内では、同町が最も生産量が多く、田辺市、紀の川市が続く。スモモ栽培は大正末期に西牟婁エリアで始まり、現在の栽培面積は292ヘクタール。昨年のスモモ生産量は2020トンで、山梨県、長野県に次ぐ全国3位。

 県果樹園芸課果樹班の佐原重広さんは「スモモは全国の主要品種に加え、紀南では田辺市で発見されたシンジョウを栽培している。県内生産量は1993(平成5)年の6110トンをピークに少しずつ減ってきているが、近年は維持されている」と話す。

 農業用倉庫で冬季限定ラーメン店「ラーメン倉庫」(伊都郡かつらぎ町笠田中)を営む平山忠央さんの果樹園では、雨に強く日持ちする「大石早生」、小粒の「メスレー」、果汁が多く食感の柔らかい「さんたろう(サンタローザ)」、甘みが強い「ソルダム」の4品種を栽培。3月下旬から花が咲き始めると手作業で受粉させ、6月中旬から7月中旬まで4品種を順次収穫し、農協や市場を通じて関西を中心に出荷する。

 平山さんは「今年は冬にミツバチがあまり飛ばなかった影響で受粉が進まず、全体的には不作気味だが、味の良いスモモができている。和歌山はスモモ以外にもさまざまな果物が採れるので、たくさん食べて元気に過ごしてほしい」と話す。「24歳で家業の農家を継ぎ、ウメや柿も栽培している。農家とラーメン店をやっていると、たくさんの人との出会いがあり楽しい。人とのつながりを大切にしながら冬にはまたラーメン倉庫で皆さまをお待ちしたい」とも。

 最盛期は6月中旬から8月まで続く。

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