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和歌山・すさみの「エビとカニの水族館」でエビカニ総選挙 「生態知るきっかけに」

各党の選挙ポスター

各党の選挙ポスター

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 「エビとカニの水族館総選挙2021」が現在、すさみ町立エビとカニの水族館(西牟婁郡すさみ町江住、TEL 0739-58-8007)で行われている。

「エビカニの未来を考える党」に所属するアメリカカブトガニ

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 同選挙は、新型コロナウイルスの影響で来館者が減少する中、自宅からでも気軽に水族館を楽しんでもらおうと飼育員らが企画したオンライン参加可能な人気投票。館内の生物で作る12党の代表候補が出馬する。

 泳ぎのうまいワタリガニの仲間で作る「好泳党(こうえいとう)」や住みよい場所を求めて常に新たな貝を探すヤドカリなどの「スッポン移新の党」、カニやフナムシなど同館に侵入する生き物が名を連ねる「タダで入館する方法を教える党」などの党が火花を散らす。

 今回、新たに作った各党の缶バッジ3個セット(300円)をオンラインショップで購入することで1票を投じることができる。投票数に制限はなく、何票でも投票可能。優勝した党は特別展示が開催される。

 イラストを担当した飼育員の辻尾奈都美さんは「昨年開催した『人気モノ総選挙』は記名制で生き物に投票してもらったが、来館者から『候補に投票する形式がよいのでは』と助言をいただき、今回の企画に生かした。当初は1種類の生物に投票する企画だったが、たくさんの生物が候補に挙がり、党を結成することになった。スタッフのみんなでアイデアを出し合い、党名などを決めた」と話す。

 平井厚志館長は「全国から200票以上投票いただいている。緊急事態宣言もあり、来館を呼び掛けることが難しいが、生き物の生態を知るきっかけになれば」と話す。

 投票期間は5月31日まで。開票結果は6月上旬に発表する。

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