サツマイモ加工品を製造・販売するシカオラリファーム(海南市多田、TEL 073-488-2241)が9月1日、「さつまいもだけせんべい」を発売した。
海南市産のサツマイモ「紅はるか」のみを原材料に、ペースト状に伸ばして焼いた同商品。同社は2023年から干し芋を販売しており、食物アレルギーや食生活に配慮して商品を選ぶ購入者の声を新商品開発の参考にしたという。製造工場には小麦、卵、乳製品などアレルギー表示の対象となる原材料を持ち込まない。
社長の前西彰さんによると、傷などで規格外になるイモは、廃棄するか安価で販売するしかなかったため、加工し付加価値を付けようと開発を始めたという。サツマイモの繊維も一緒に滑らかに仕上げる加工に約1年を費やし、構想から商品化まで約4年がかかったという。
原料となるサツマイモは前西さんが営むサツマイモ農家「前西農園」で栽培している。前西さんによると、水田を転用した粘りのある土でじっくりと芋を育て、収穫後は長いものでは約1年間熟成させてから加工しているという。
前西さんは「薄く軽い、パリッとした食感が特徴。ペーストを薄く均一に焼くのが難しく、焦げたり一部に火がしっかり通らなかったりと試行錯誤した」と話す。「手間はかかるが、小さな会社だからこそ作れる、シンプルな商品をこれからも形にしていきたい」と話す。
内容量は35グラム。価格は864円。販売は「道の駅海南サクアス」と「産直市場よってって」の一部店舗で行う。