学ぶ・知る

白浜・アドベンチャーワールドでキタイワトビペンギン誕生 24時間動画配信

アドベンチャーワールドで誕生したキタイワトビペンギンのひな(写真提供=アドベンチャーワールド、2026年10月29日撮影)

アドベンチャーワールドで誕生したキタイワトビペンギンのひな(写真提供=アドベンチャーワールド、2026年10月29日撮影)

 キタイワトビペンギンのひなが10月28日、アドベンチャーワールド(白浜町堅田)で誕生した。

アドベンチャーワールドで今季生まれたキタイワトビペンギンのひな

[広告]

 キタイワトビペンギンは、国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストで「危機(EN)」に指定される絶滅危惧種。南極大陸周辺に生息し、南半球の冬から春(7~10月)にかけて繁殖期を迎える。目の上から後頭部にかけて伸びる黄色い飾り羽が特徴で、成鳥の体長は55〜65センチ、体重は3.5〜4キロ。

 同園ではこれまで、キタイワトビペンギンの種の保存と繁殖技術の確立を目指し、人工授精に取り組んできた。今回の繁殖期は3個の有精卵を確認し、10月25日、27日、28日にふ化した。同園によると、うち1羽は人工授精が成功した可能性があるという。同じペアの間で自然交尾した可能性もあることから、12月ごろにDNA鑑定を行う。人工授精のひなだった場合、キタイワトビペンギンでは世界初の成功例になるという。

 10月27日からひなが卵の殻を割る「嘴打ち(はしうち)」を確認したことから、動画投稿サイトで24時間ライブ配信を始めた。同園によると、最大同時接続者数は1万9000人を超えたという。視聴者から寄せられた観察コメントを同園ウェブサイト上の「飼育日報」に掲載する。ライブ配信はひなを親元に戻すまで続ける。

 視聴者からは「モゾモゾ動いてて可愛い」「お、顔?が見えた…?」「あ、くちばしパクパクが見えた!」「フリッパーらしきものがが動いてる」「立ったーーーーー!!!!!!」「わー!すやすやしてるね!」(以上、原文ママ)など誕生を喜ぶ声が集まり、飼育日報に掲載された。

 同園広報担当者の岡崎菜々子さんは「飼育スタッフだけでなく、ライブ配信で成長を見守る皆さんと一緒にひなの何気ないしぐさや変化を記録し、たくさんの人に小さな命の成長をより身近に感じてもらえたら」と話す。「生まれたばかりのひなは体が小さく、ふわふわの綿羽(めんう)に包まれている。生後3〜4日ごろから少しずつ目が開き始める。成長とともに変わる姿を見守ってもらえたら」とも。

 ひなは10月30日から園内のペンギンベースで公開している。公開時間は10時〜17時。生後約1週間を保育器で育てた後、親鳥の元に戻し、非公開エリアで自然育雛(いくすう)に移行する。