連続講座「森の小商い講座」が9月12日、「レプリカをつくる博物館」(紀美野町神野市場)で始まる。主催はNPO法人「ヤマックル・アグロフォレストリー」(福井)。
「森の小商い講座」を主催するヤマックルが整備中の里山で作業する白井宏明さん
里山で採取できる木材や林産物を活用する人を増やす目的で全9回開催する。講師は林業入門書「ナタ1本ではじめる里山林業」(農文協)の著者・津布久隆さん、農と食のデザイン実例集「農業とデザイン食と地球を未来へつなぐブランディングのアイデア」(ビー・エヌ・エヌ)の編集者・井上綾乃さん、紀美野町内で伝統的なシュロほうきの職人・西尾香織さんら。木材やつるなどを加工する商品開発からブランディング、販売まで一連の流れを教える。受講後は、参加者にテストマーケティングとして、関西地域のマーケットイベントに出店する機会も設ける。
ヤマックル・アグロフォレストリーは、紀美野町地域おこし協力隊員として自伐型林業に取り組んでいた白井宏明さんを中心に2024年に設立。町内の放置森林の整備や竹チップ・竹炭製作、啓発や担い手育成イベント開催などに取り組む。
理事長の白井さんは「里山はほんの60年前までは燃料や肥料の供給源として暮らしを支えてきた。石油の普及とともに利用が減少し、荒れてしまっている。山の整備をしていて、たくさんの資源が未利用だと気付かされた」と話す。「現代の生活スタイルに合う森林資源の活用方法を模索すれば、森が暮らしに身近なものになる。再び手入れされ、美しくよみがえったらうれしい。同じような中山間地の自然環境を生かし、ビジネスを考える人や移住に関心がある人、山の所有者など、さまざまな人が出会い、学び合う場になれば」とも。
開催時間は10時~15時。定員は20人。参加費は1回=3,000円、全9回=2万2,000円。申し込みはウェブサイトで受け付ける。