駅を活用したマーケットイベント「きのくに線駅マルシェ」が10月30日、JR初島駅、箕島駅、紀伊宮原駅で開催される。

箕島駅のキオスクがあったスペースは「駅マルシェ」の出店で利用する

　 JR西日本が鉄道利用の促進を目指し、有田市にあるJRきのくに線3駅の駅構内や駅前で市民が楽しむ場を創る同イベント。有田市出身・在住の御坊駅駅員、上田麻維さんが発案・企画し、紀州有田商工会議所が協力する。

　当日は、初島駅にパン店「Fields R」（有田市初島町里）、「Kiranah」（宮崎町）、「ARC」（初島町浜）など、10店が出店。箕島駅には、「Gallery SIGMA」（千田）、「福扇水産」（宮崎町）、「藤長農園」（宮原町滝）など、15店と駅前のキッチンカー広場に「COLORFUL」、「空とぶからあげ113号」など、5店。紀伊宮原駅には「rub luck cafe」（千田）、伊藤農園（宮原町滝川原）、「cafe55」（宮原町道）など、8店が出店する。

　小学6年生までを対象に、3駅スタンプラリーや各駅で駅員体験を行う。紀伊宮原駅では子ども用制服の着用と運転士体験、初島駅で車掌体験を行う（運転士と車掌の体験は整理券が必要）。初島・箕島駅にはオムツ替えスペースと授乳室を用意する。

　上田さんは「駅にだんだんにぎわいが少なくなり、寂しい。かわいい駅舎を生かし、有田で楽しいことをしたいというアイデアに、紀州有田商工会議所の皆さんが賛同してくれ、3駅合同イベントが実現できた。初島駅と紀伊宮原駅は無人駅だが、当日は駅員室のシャッターを開け、店舗として利用する。いつもと異なる駅を楽しんでもらえたら。市外から来る人には有田市のことを知ってもらいたい」と話す。

　3駅を管轄する紀伊田辺駅駅長の東耕太郎さんは「車窓からの景色を楽しみながら各駅を巡ってもらえたら。券売機が1つの駅もあるので、『ICOCA（イコカ）』の準備があれば便利」と呼びかける。

　開催時間は10時～16時。列車は、初島駅、箕島駅間は約30分間隔、紀伊宮原駅は約60分間隔で運行する。