和歌山県産南高梅を使った炭酸飲料「三ツ矢日本くだものがたり 和歌山県産南高梅」の全国販売が1月31日、始まった。製造・販売は「アサヒ飲料」（東京都墨田区）。

パッケージには「和歌山県産」のアイコンと南高梅の果実をあしらう「三ツ矢日本くだものがたり 和歌山県産南高梅」

　産地指定の国産果実を使った「くだものがたり」シリーズの第1弾。商品コンセプトは、生産者や生産地と連携し、商品を通して国産果実の魅力やおいしさを伝えること。同社によれば、県内でウメを生産する20代～40代の生産者グループ「みなべ梅郷クラブ」と連携して開発。南高梅果汁をベースに、南高梅ピューレ、発酵南高梅果汁、南高梅エキスを配合し、ウメ本来の味わいを再現したという。

　同社は昨年12月22日、新商品発売に合わせて県立南部高校「食と農園」科の生徒とワークショップを企画した。同校生徒がみなべ梅郷クラブの梅園や加工場を訪問。「うめ産地を未来につなげる伐採班」と「守れニホンミツバチ保全大作戦」の活動を見学し、産地を守る取り組みを学んだ。生徒らは、同クラブの取り組みを全国の高校生に伝えるポスターを企画した。優秀作品はプロのイラストレーターがポスター化し、同社SNSアカウントで紹介する。

　和歌山県食品流通課の稲葉有里さんは「南高梅を使った炭酸飲料は、長期にわたり販売が続く人気商品。複数の南高梅由来の原料を使うことで、これまでよりもフルーティーで濃厚な香りが口に広がり、よりウメ感が増している」と話す。「1月下旬から梅林が開園し、これから花も楽しめるシーズン。花見のお供にウメのドリンクも楽しんでもらえたら」とも。

　価格は450ミリリットル入り170円（税別）。